みなさん知ってますよね?
野中広務さん。元内閣官房長官。
この方が私の故郷岡谷に来て講演会を開かれました。
で、興味本位で、ミーハー的精神もあいまって
父親と聴きに行ってきました。
大体200人くらいが入るホールでの公演だったのですが、
時間になると満員。
なのですが、99%老人でした。(笑)
20代は確実に自分だけだったし、50歳以下が
10人いなかったんじゃないかな。^^;
高齢化社会の縮図であります。(笑)
いや、ホントは政治に無関心な現代人の病症ではないかと思うんです。
自分は昔っから歴史とか社会は大っ嫌いだったんですがね、
実際社会人になると、関心は出てくるんですよね。
そして、ひとりの有権者として
今回みたいな機会に足を運んで、話を聴いてみたいなんて思う。
さて、今回の講演会は、
「中国の歴史文化とこれからの日中間の政治・経済の行方について」
ということで、中国との国際交流をテーマに開かれました。
午後2時。
あのテレビでずっと見てきた野中さんがホールに入ってきました。
第一印象はとても腰の低い、礼儀正しい人だと好印象でした。
それにひかえ、我らが岡谷市長はスーツのボタンも閉めないで、
無礼極まりない。恥ずかしいというか、情けない。
まぁ、おれは市長が紹介されるまで顔も知らなかったんですが。^^;
で、講演は野中さんが昨年10月に中国東北部を訪れ、
戦争の被害にあわれた人がまだたくさんいる状況を目の当たりにしてきた、
といった話に始まり、中国との国際交流において、
自分は歯に衣着せぬ率直な態度で意見を伝えてきた、
という武勇伝に話は進んでいった訳です。
そして、話は靖国神社参拝問題に発展し、小泉批判へとなっていくんですね。
そう、この講演会は中国との国際交流は関係ありませんでした。^^;
結局政界を引退しても政治を捨てられない野中さんの政治批評だったんですね。
でも、とても興味深かったですよ。
政治というのは思想が絡むので、人間関係が複雑化してしまうのですが、
そういったことを抜きにして考えたら、とても好印象な人だったな。
恐いといった印象はまったく受けなかったし、
もう年老いてはいるけれど、やっぱ弁が立つ。
一生懸命話す姿勢が人を動かすんだろうな、って思った。
2時間の講演が終わり、大きな拍手の中野中さんは帰っていった。
自分の奢りかもしれませんが、公演中ずっとおれの方を向いて
話していたような気がするのは気のせいでしょうか。
唯一といっていい若者に向かって話していたんではないかと
勝手な想像は膨らむのですが、日本が犯した戦争の過ちを
後世にできるだけ認識してもらいたいという強い思いを感じましたよ。
政治って実はおもしろいものなんです。
社会活動の国バージョンが政治です。
例えば友達同士で遊ぶにも、
情報収集する人、計画を立てる人、リードする人、面倒を見る人、
なんてのが、自ずと決まってたりするんですね。
それが市町村単位になったり、国単位になったり。
みんなで快適な生活を作ろうとすることのひとつが政治だとしたら、
とっつきやすいんじゃないでしょうか。
なんて未熟者ながら、現代人の政治離れを懸念してます。