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評価:
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NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
¥ 2,925
(2009-12-11)
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映画『チェ 28歳の革命』をDVDで見ました。
正直キューバ革命について
ほとんど知識がないまま見たので、
これを知るいい機会になりました。
知っていたのはチェ・ゲバラの顔だけでした。^^
1956年、ゲバラ28歳の時、アルゼンチン人の彼は
バティスタ独裁政権に立ち向かう反乱軍のリーダー、
フィデル・カストロと出会い、軍に加わる。
ゲバラは医学を学んできたため、軍医として活躍し、
また仲間を動かす力があり、じきに司令官となる。
いわゆる戦争映画であるが、フィクションではない。
実在したチェ・ゲバラという人がどんな人物だったのか。
そしてなぜキューバ革命で勝利を収めることができたのか。
映画の中で印象的だったセリフ。
「"なぜ戦うのか"をよく理解した兵士たちは、
戦う相手が誰であれ、戦闘を有利にし勝利する。」
確かに普段の生活でも、なぜこの仕事をするのか、とか
なぜこう生きるのか、とか、なぜこれが必要なのか、とか、
ちゃんと理解していれば失敗は少ないですよね。
「我々は農民を尊敬している。だから作物は盗むな。
農民やその家族にも危害を加えるな。
違反した者は革命の掟に従って処罰する。」
革命は国民のためであるという本旨を常に意識している。
だから、軍の力を利用して弱者から搾取する仲間を
ゲバラは躊躇なく処刑する。
(敵の車を盗んでドライブする仲間に対して)
「たとえ敵兵でもお前のじゃない。
今すぐサンタ・クララまで返しに行け。」
ホント道理を通す人ですね。^^
けど、こういう人、おれは大好きです。
また、やる気がない者には躊躇なく去れと言い、
仲間の士気を常に高い状態に維持する。
ある意味本人の意思を尊重しているし、隊にとっても無理がない。
そんな中でも仲間が結束するのは、
やはりゲバラたちの指導力によるものなんでしょうね。
革命に勝利したとき、チェ・ゲバラは30歳。
今の自分と同じ歳。
世の中は不況だ何だと言っているけど、
実際日本はそんなに悲惨ではない。
アメリカにいた頃、貧富の激しさをこの目で見てきたけど、
地域によって街の様相、汚さ、臭い、活気が全く違う。
日本ほど恵まれた国はないし、それは今も変わらない。
ただ、他の国よりも贅沢に慣れすぎているから
ちょっと不自由になるだけで我慢ができない。
貧しい国の人だって苦しい中、毎日笑顔で暮らしている。
なのに日本人が笑顔でいなくてどうするんだよ!?
日本には革命の必要はないし、
必要だとすれば意識の革命かもしれない。
そういえばサンフランシスコでインターンシップで
働いていたときの仲間がみんな中南米の人で、
国に家族を置いて、アメリカに出稼ぎに来ていたのを思い出しました。
みんなアメリカで稼いだお金を国に送っているって言ってたけど、
国には数年に1度しか帰れないんだって。
けど、本当にみんな陽気で明るくて、楽しい人たちばかりだった。
そしてみんな口々に言うんだ。「結婚っていいぞ!」って。
愛する家族のためなら喜んで遠い国まで来て
働いてもいいってことなんだろうな。
だからみんな笑顔なんだろうな。
おれも彼らのように生きたいって思うし、その意味でも、
今の自分に何ができるのかしっかり考えて、最大限努力したいと思う。
そして、今の自分の幸せな環境に心から感謝したいと思う。
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